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キノプラ太-矢野の仕事が無いAV監督日記。

AV監督、キノプラ太-矢野の仕事覚え書き。

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AVを作るということ。中国のメイドさん。

噂の中国・成都という街にあるらしいメイド喫茶をいそいそと調べてみる。
http://internews.jp/archives/overseas/20080221_05.html20080221_05_01.jpg


可愛い。


http://jp.youtube.com/watch?v=Y_YtzRUaXlE
http://jp.youtube.com/watch?v=xfk8GAS1XdY&NR=1

中国なのに日本語で会話してるこの人たちは何?
でも、このメガネちゃんはちょっと惚れてしまいました。


僕は日本のメイド喫茶には行ったことがないのですが、きっとこの中国のお店のほうが萌え度は高いと思います。日本のお店って良くも悪くもプロっぽい気がします(行ったことがないのでイメージですが)。オムライスにケチャップで画を描いたりとかどうでもよくて、接客のプロに徹すればするほど(メイドとして完璧にこなすほど)萌えという観点では弱くなるように思います。

この中国のお店は緩いというか、部活ノリというか、システム化されすぎてないからこそのメイドさんの素顔みたいなものに僕なんかはグッとくるわけです。いつも見慣れてる美術部の女の子が、何をトチ狂ったか文化祭でメイドさん衣装を着ているのを見て急にドキドキするような感じ。クラスメイトの女の子の水泳の授業中での水着姿を見てしまった感じ。
プロのモデルさんがメイド姿や水着姿になっても、こんなにドキドキしないんです。これが萌えだと思うんです。


というわけで、最近思うのはAVの現場って以前(ここ6~7年前)と比べて皆プロ化が進んでると思う。
女の子は、企画単体ブームもあって本数を沢山こなす女の子が増えていてどんな現場でも「最高のプロ意識」でそつなく仕事してくれます。監督もADもカメラマンも経験にもとずいた段取りのよい素晴らしい手際でサクサク撮っていく。現場には余裕の笑顔や冗談があって予定どおりの内容を無批判に撮影していきます。
それが悪いとはいわない。早く撮り終えて皆で早く帰ったほうが、皆が幸せになれるから。

でも僕は女の子のプロとしての仕事をきっちりしている姿に、「これは彼女の演じた姿でしかない」と思ってしまうので、どうも物足りないのです。


彼女たちを責める気はないです。逆にこういうキツイ仕事で、スタッフの無理な要求やら、一日に何回も絡むことや、過剰な変態プレイなど文句もいわないで笑顔を見せてくれる彼女たちは偉いなぁと思うし、現場でも何度も助けてもらいました。お金貰って渋々やるっていうのではなく「仕事だし、周りのスタッフにも迷惑をかけたくない。自分が主役として笑顔で嫌なことでもきっちりこなそう」という、本当にいい子たちなのです。
以前は、割のいいバイトで一日我慢してればいいや、みたいに考えてあきらかに不満を態度や顔に出す女の子もいたけど、僕は近年はそういう女の子は見てないです。
むしろコンビ二とかで働く女の子とかのほうが態度が悪い人がいますね・・。

スタッフや男優さんも作品のことを考えて、監督の指示を文句もいわず笑顔でこなしてくれたり「こうしたほうが面白い」とかの意見を出してくれたりします。夜遅くなっても、待ち時間が長くても「大丈夫です」と笑顔で言ってくれます。本当は皆早く帰りたい筈であっても。


でも、仕事でこなしてるのが分かってしまうので、女の子が素晴らしくいい表情をしていても、絡みのあと「気持ちよかった・・」って素敵な笑顔で話しても、「カット」とカメラを止めた瞬間に「お疲れ様でした!」という声とともに演技として消えてしまうのを感じます。
皆、AVで求められるであろうことを考えて、こんな表情とか、こんな会話とか、「AVなんだからこんな感じが定番として必要でしょ?」みたいなことを考えて演じているのです。
おっぱい触って「あっ」なんて感じてるフリ。お約束の「ここが感じるの?」みたいな男優の台詞。監督の「H好きなんでしょ?」みたいな質問。「H好きです・・・。気持ちよかった」みたいな答え。
みんなプロとして「こうあらねば」と思ってやるのですが、でも女の子そのものの存在感、本当の魅力はそんなやり取りからは出ないと思います。

で、監督たちは女の子の素の魅力を引き出そうとして試行錯誤するのです。
一つの方向は「ラブラブ攻撃」です。女の子と何らかの気持ちの交流をはかり、演技でない反応をひきだすこと。てっとり早いのが監督が個人的に「好きだぁ!」とか言って口説きながらハメ撮りすることです。もしも女の子と少しでも情が交わればいい表情が撮れます。僕はこういう時の女の子の表情が好きです。
あるいは絡まなくても色々話しまくって友達感覚を作ってしまうやりかた。
時間がかかるし、段取り段取りで撮る現場だと、仲良くなるまえに終わってしまいます。
どっちも僕は好きだし、いつも試すことだけど、上手くいったのは笠木忍くらいです。(彼女の場合は特別ですね。)
でも、モデルの女の子たちはやさしい子が多いので、監督の意図を読み取って「プロとして」演技で応えようとしてくれてしまうのです・・・。「この子、本気で僕に好意があるのでは?」と馬鹿な僕が思うくらい演技してくれます。プロです・・・・・・。


もう一つの方向は「徹底的にいじめる」こと、です。
痛い、恥ずかしい、悲しい、苦しい、怖いときは素で反応するしかないです。
女の子を演技ができないくらい追い込んで「ほら!女の子のリアルな内面を描くことに成功した」とかいう監督もいますが、そんな方法で引き出してもしかたないです。
でも、そういう生な反応を見て興奮する人もいるのでしょう。だからレイプとかできるんだろうしね。
そこに征服感とかがあるなら、まさに性倒錯です。

でも悲しいことにモデルの女の子たちは「痛い、恥ずかしい、悲しい、苦しい、怖い」自分をも演技で真面目にこなそうとする。陵辱される女の子のAVをプロとして演じていく。
それゆえに、更に迫真の生の表情を撮るために虐めが過剰にならざるをえなくなる。のいたちごっこです。

女の子がプロになりきろうとするのは自分を納得させるための、身を守る方便かもしれない。素で撮影される事は辛い事が多いから。でもプロになればなるほど「萌えとかエロとか」いうものから遠ざかったセックス体位見本帳みたいなAVしかできなくなると思う。


そんなことを中国のまだ、プロ化していないメイドさんを見ながら考える。


だから僕は、「AVという仕事を選んだことは辛かったかもしれない。嫌な仕事かもしれない。でも色々な家庭の事情やお金の苦労のために頑張っている君たちは立派だと思うし、けっして悪いことをしているわけではない。ここにこうして体を張っている君たちを僕は好きだから、できるだけ敬意を込めて撮るから、少しだけでも楽しんで帰ってね」って思って現場にいます。

女の子たちがHな姿をみせることが、どうして非難されるのかわからない。
悪い事はしていない。セックスは誰でもすることだし、幸せそうなセックスを見る事は、見る側も幸せな気持ちにならないか?セックスを背徳的と考えるからAVに出る事を非難するのではないのか?
非難するあなたたちはそんなに気持ちの悪い、神に背くようなセックスをしているの?

僕は犯罪に近い内容のAVを撮って、刺激をあおるようなものを作りたいと思わない。
誰でもしてるセックスの素敵な部分、綺麗な部分、ドキドキする部分、女の子の可愛い部分、そういうAVが撮りたいのです。勇気をだして、ちょっとだけ恥ずかしい部分を見せてくれる女の子たちの内緒話みたいな。

彼女たちも、監督も、それって後ろ指される仕事かな?
  1. 2008/03/20(木) 05:38:24|
  2. AVを作ること
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