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キノプラ太-矢野の仕事が無いAV監督日記。

AV監督、キノプラ太-矢野の仕事覚え書き。

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スカイ・クロラ

http://www.youtube.com/watch?v=dp7VlNUiwmY

スカイ・クロラの動く予告編がいつの間にか。

僕は80年代アニメ世代です。神様は「ガンダム」や「イデオン」の富野監督であり、「ビューティフルドリーマー」「天使のたまご」の押井監督であり、勝手に同世代感覚を持っているのが「エヴァ」の庵野監督だったりします。

もちろん、多くのアニメ製作者たちが積み上げた環境があってでもありますが、それぞれの監督のかたがたによって、所謂「子供向けのお子様ランチ」であったアニメーションが、一般映画に引き上げられたと歴史があります。(宮崎監督が入ってないのですが、僕の中では少し違う位置なのです。)

いわゆるロボットの玩具を売るための宣伝番組としてのロボットアニメというのろわれた枠の中で「ロボットアニメでありながら、映画を作ってしまう」才能と反骨精神。ロボットアニメでありながら勧善懲悪を否定し、戦闘を否定し、つつましく幸せになろうとする人々を描いてみせて、最後はロボットすら否定してしまう「ガンダム」。子供向けという枠を超えて評価され、映画以外のなにものでもない「イデオン」という傑作を作った富野監督。
アニメファンを飛び越えて映画の最前線、芸術の域に高めてしまった押井監督。

一般の人をさらに巻き込んで社会現象を起こしてみせた庵野監督。

今ではアニメを見ることも、語ることも恥ずかしくない時代だし、世界に通用する日本の誇りとも言われます。
でもこの人達が居なかったら、アニメはいまだに「お子様ランチ」だった、と思います。

そして、これらの作品群は発表当時「訳がわからない」「観念的過ぎる」「グッズが売れない」「視聴率が取れない」などの理由で非難を浴びています。「ガンダム」も「イデオン」も低視聴率のため打ち切りでした。

押井監督は「天使のたまご」のあと仕事を干されてしまいます。

でも、あえて商品としてストライクでない作品を作る勇気が素晴らしいし、結果、ジャンルを変えていった作品はそういうものだったのでしょう。そういう作家と作品と、それをフォローする批評家?マスコミ?と、それを愛する受け手がいたからだと思う。


そういう歴史を知っているがゆえに、AVであれそういうものを作りたいと僕は思う。
AVだって変われるとは思う。

けれど、
AVに出る女の子は、現在のところ目立ちたくない子が多いので、仮に歴史に残る傑作が出来たとしても、一般公開はおろか、ビデオ屋の棚にいつまでも置かれることだって困るのです。
・・・と思ってたけど、可能な女の子で撮ればいいのだし、AVが一般に映像作品として認知されだすと「隠れてアルバイト」みたいな女の子は出なくなるから問題ないかな?
逆に「裸で私のセックスを見せるのが私の自己表現」みたいなサブカル少女が集まってきそう・・・。
演劇や自主制作映画みたいな感じですね。

そうなればAVは変わるし、でも抜く目的のお客は買わなくなりますが。
だから「抜くためのAV」と「18禁の映画としてのAV」にはっきり別れることになるのでしょうねぇ。

というか、例えば2000円で「スカイ・クロラ」が見られて、AVは2000円で買えないなら、AV買わないもん。やっぱり1000円以下でないと買いたくないと普通には思われます。何処かで経費を下げて安くしないと見る人の層も広がらないし、いずれ業界もジリ貧になると思うのですが・・・。



の、様。静様。このような自分勝手な駄文にコメントを有難うございました。
何よりも励みになります。
AVは僕程度の才能でも「作品」を作られてもらえる業界です。
でも業界そのものにはかなりの問題を持っています。そこで仕事をしている以上、誰にも評価されなくて当たり前。むしろ寄生虫呼ばわりされても仕方ない。
そう思いながら仕事をしている僕の作品や、文章に、関心を持っていただけるのは本当に嬉しいことです。有難うございました。   矢野。

  1. 2008/03/09(日) 21:22:20|
  2. AVを作ること
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

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