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キノプラ太-矢野の仕事が無いAV監督日記。

AV監督、キノプラ太-矢野の仕事覚え書き。

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「好きだ、」という映画。

すきだ

石川 寛監督の「好きだ、」という映画をみる。
この監督の「tokyo sora」も好きだが、この映画も好き。
特にびっくりしたのは「好きだ、」は驚くほどにロケ場所が少ない。少ないというか、意図的に同じ場所、同じポジションでの反復撮影が多く、一見すると二日撮りのAVドラマの画の少なさに驚くほど似ている。
まるで二日で撮ったかのような画面、でも、その芝居は(芝居からこぼれてくる何かは)、長く撮影されたなかのほんの一部だということが分かる。
ある感情が現れるまで延々と回すという演出で立ち上がった何か、が映っている。

これを写し撮れないまま終わるのがAVだ。
僕は、これをできずにいる。

演技で作られた感情は所詮、演技であり、
僕らAV者はセックスという、非常に感情的なものを扱っているにも関わらず、セックスを安気な演技で見せようとしてしまう。だから体位の見本帳みたいなスポーツ中継みたいなAVが出来上がる。
だが、まれに撮影者と女優との感情的な何かが写ってしまう場合があって、僕はそこにドキドキする。映画を超える一瞬を見る気がする。

そういう瞬間は、ほんとうにまれだけど。

でもねAVで、この映画超えたいねって思ったりもします。夢として・・・。
  1. 2008/01/22(火) 01:39:31|
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