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面白いAVなるものを作るためには、批評が必要だと思う。
感想文ではなく、批評。
その作品が何故、どういった意図で作られ、どういう時代背景と政治的な環境の中で発表されたのかを、見る人間に伝える批評。それがいかに優れていて、または優れていないのか?そういう作品があることを知らしめる批評。
そんなの関係ない、見る人が自由に見ればいいじゃん!っていうのも判る。が、見るのは誰でも出来る。でも理解するためには時代や作家の意図から考えていかなければ本当は理解できない。
理解していないものの価値は発見されないし、過去の作品を越えていくこともできない。
だから、AVはいつまでも「なんとなく」消費されていくものなのだ。
で、仕方ないので自分でやろうかと思ったのだが、せっかくなのでAV史というものを一回整理してみたいと思う。AVの変遷をたどる中で、AVが得たもの損なったものを考え、AVとは何か?を一回考えなおしてみる時期なのではないだろうか?
それについて考えているときに見つけた、とてもいい文章がありましたので・・・
http://kabu2kaiba.blog119.fc2.com/blog-entry-53.html松尾光太郎de海馬之玄関FC2版というHP。書かれたのはkabu2kaibaという方だそうです。
勝手にリンクしてすみません。
AVの歴史と日本人の性意識の変遷をわかりやすく解説されていてためになりました。今のAVが抱える問題点も指摘されています。
もう一つ。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1055611.html?check_ok=1こちらは、AVの疑問に色んな人が答える掲示板です。こちらも勝手にリンクしてすみません。
AVの影響で、男性が女性を人間として見れなくなっているのではないか?ということに関する質問です。
様々な回答があるわけですが、おおむね「受け取る人間の価値観、モラルによる。一部のどうしようもない人間はいるが大多数は問題ない。」という感じの回答が多いようです。
詳しくは読んでみてください。
そこで僕が思ってしまったのは、では僕らつくり手はまっとうな価値観を持っているのだろうか?ということ。人間として女性と接し、描き、官能を表現しえているのか?むしろ性的異常者が現実の代償行為として作っていることはないのか?
そのような作品?が一般に流通し若い受け手の価値観を変質させている可能性はないのか?
たかがAVであれモラルは必要ではないのか?
アンチモラルが刺激的だから、という理由で犯罪的行為に過剰に進んでいくAV業界には良心はないのか?
まず、AVが社会にあたえた影響を考えたうえで、僕らはAVを作っていくべきではないのか?
アクション映画の監督が刺激を求めて実際に撮影で人殺しをするのは正しいのか?
ならAV監督はAVの刺激のためなら何をしても良いのか?
すくなくとも女の子に人格を与えない人形として、体を痛めつけるような内容のAVをつくることは、まともな神経ではないと、はっきり僕は思います。
映像が人に与える影響を考えるなら、ある程度はまともな人間が撮らなきゃならないのではないか?もしそれが天才の仕事であっても、モラルに反することはしないのが大人の責任であると思う。AVであるからこそ、必要以上にセックスに対して慎重に描く義務があると思う。
- 2008/01/31(木) 01:49:59|
- AVを作ること
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