キノプラ太－矢野の仕事が無いＡＶ監督日記。

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http://www.av-hibino.com/system/goods_detail.php?goodsIdx=1296

夏に撮った真鍋美奈さんのが１２月に発売になっています。
前回、HIBINOさんで撮った長谷川さやかが、かなり怒られたので今回は「S1とハマジムと宇宙企画を混ぜて割ったもの」というお題でスタートした企画です。

「はい。分かりました」と答えたものの、僕のつたない脳はそんな簡単には回転できず、「そうそう前からやりたかった宮澤賢治の銀河鉄道の夜をモチーフに出来まいか？」と思いついてしまい（この時点ですでにお題から外れてますが）、台本をいそいそと書き上げてみたら、案の定怒られるのでした。

そのときにやりたかったのは宮澤賢治や太宰に傾倒する国語教師が女生徒と駆け落ちした挙句、教師は入水自殺し、残された女生徒はその喪失感から困難の末、回復していく・・・という暗い話で、その折々に「銀河鉄道」の中の「人の生き方」「善悪」「自己犠牲」「本当の幸せ」などのテーマを織り交ぜていく・・・のが狙いでした。
僕なりに人が生きる意味を考えていった内容で、ちょっといいかな？と思ったのですが、
「人の死をAVで扱うのは、娯楽としてAVを見るお客には暗すぎる」
「銀河鉄道の本文を引用するのはまずい」
「AVは商品なんだからお客のことも考えよう」
という理由でNGでした。

まあ、商品（それもAV）なのでもっともな指摘なのですが、僕の脳は一度思いついた内容を簡単に切り捨てできず、しかも撮影まで日がない状況だったので
「ストーリーの展開はそのままに、エロコメディ風オムニバスに摩り替える」という無茶苦茶な台本に書き直したのがこれです。

撮影の時の合言葉も「AVを撮ろう！」でした。

幸いな事に真鍋美奈ちゃんも男優の神埼さんも、勿論、今は監督の平本先生もプロでございました。僕の苦境を意図をちゃんと理解していただけて、終始笑顔で文句も言わず演じてくれました！それに助けられて僕も「どうやったらエロコメディになるのか？AVっぽいエロ絡みが撮れるのか」を考えながら頑張って撮りました。

結果、メンバーがいいと現場は楽しかったです。僕の現場は僕だけが張り切って周りの人が引いてる・・・みたいな現場が多いのですが（結果、陰気な現場だったりする）、今回は楽しかった！冗談や笑いが満ちている現場なんて初めてでした。皆さんがホントに助けてくれた現場だったと思います。

有難うございました！！！！！

結果、
これは僕は好きな作品になりました。どこが、というのはよくわからないけどなにかいいんです。自分が出すぎてないからかもしれないし・・・。

まったく売れてないらしいので、見てる人も少ないでしょうが、ちゃんとAVしてますし、美奈ちゃんが可愛いから買ってください。お願いします。

1. 2007/12/29(土) 17:01:06|
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