上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- --/--/--(--) --:--:--|
- スポンサー広告
-
-
美術手帳とかを読んでいて、ふと「ああ表現しようと思って撮ってないなぁ」と思い立った。
段取り的に撮影順を決めて進めて、それを可不可なく漫然と「記録」して編集でそれらしく仕上げているだけで、このショットの要求するものや、このショットで自分が表現したいものなんて考えていない。ドラマものの場合はかろうじてこの人物はこういう気持ちだからこう撮ろう、というぐらいは考える。でもドキュメント(バラエティ)の場合は成り行き任せで撮っているだけです。広角レンズで振り回すだけ。
ドラマでも役者の芝居と台詞でこういう気持ちですよー、ぐらいはできるけど、もっと的確に伝えられる画角や構図、照明があるはずなのに、そこまで現場で作れていない。芝居を撮るので精一杯。
特に絡みに於いては表現したいことなんかまるっきり考えず、必要なアングルや体位を漏れなく撮っているだけに近い。
ビデオカメラは便利なもので、録画ボタンが押せれば三歳児でもそれなりに撮れる。出来事を記録するだけならだれでもできるのに、その感覚でカメラを振り回していいのだろうか?
今のAVは表現することは好まれない。
セックスをエロく表現するのはいいけど何か人生とか社会とか考えめいた事をするのは喜ばれない。僕はいつも「余計な事を考えるな」と言われてしまう。まああまりにも声高にテーマをがなりたてるからですが・・・。
そこで女体を綺麗にエロく撮るにはどうするか、を必死に考えるのです。イメージは撮れた。でも絡みに工夫が無い。
挿入の時のアングルはあれでいいのか「チンコ越しに顔からPANして挿入」なのかカメラ目線なのか、潮吹きも誇張して逆光で光らせたほうがいいのか、犯される女子高生の恐怖を表現するのにチンコはCGで巨大化したほうかいいのか?射精は擬似でもいいから大量がいいのか?リアルなセックスを撮ってもいいのか?
女の子の肌を撮るのはこの照明の明るさでいいのか?安全に光を回して撮ってるけどそれでいいのか?そもそもこのAVに伝えたいことなどあるのか?
わけがわからない。
結果「表現されるもの」は現場の記録でしかない。
映像は本来、厳密に意味を持つ。こう撮ればこういう意味である、という法則がある。ぼくはちゃんとそれを勉強しなきゃいけないんだな。
徳間書店から出ている「ディズニーアニメ 生命を吹き込む魔法」を読んでいる。絵の書き方、見せ方、動かし方によって言葉でなく伝わるものがある。その法則を発明していく歴史的解説です。ただ漫然とカメラを回していても映る実写と一から考えなければならないアニメの違いがあります。
こういう場面を作って笑わせたいなら、絵柄はこうでなければならない、こう動かなければならない、レイアウトはこうでなければならない、という考え方は、今のぼくにも勉強になります。
ともかくもAVは簡単に撮られすぎてると思います。そのせいでつまらなくなっている部分もあるような気がします。
- 2007/10/07(日) 23:05:27|
- 仕事の覚え書き。
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
HIBINOさんから発売されるDirectorsレーベルの「ロリ妻(仮)」を納品。高槻プロデューサーに何度も直しを指示される。
AVという形態の中で「このくらいなら作品っぽく作ってもいいだろう?」という基準が僕と他の業界の方々とはズレているらしいのを、やっと実感する。
僕がGASを辞めるころ、AVは面白かった。僕自身、映画のもっとも面白い先鋭的なものがAVにあった!と思ってこの業界に入ってきたのだから。
その感覚で「面白い」ものを作ってみるとことごとく「こういうことはやめてくれ」といわれる。結局、面白い要素を全部落としたものができあがり、面白いかどうかわからない商品が出来上がる。
僕は浦島太郎のように昔の感覚で作っていたわけだ。
今のAVだったら、僕はこの業界には入らなかったろう。
僕はいまだに心底面白いAVを作りたいと思っている。お金さえ出してくれればやる。AVはもっともっと可能性のある映像ジャンルのはずだと思うから。
面白くて売れるものを作る方法論を作らないと無理だけど。
とはいえ納品が終わってほっとする。
家族を養う身としては、収入があるのは安心する。自分の身を切り売りするサラリーマンの気持ちがよくわかります。
さあ次の仕事が決まってないから、営業しなくちゃ。
- 2007/09/29(土) 01:22:19|
- 仕事の覚え書き。
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
蒼井優さんの写真集「トラベルサンド」がかっこいい写真だったので買ってみた。撮影は高橋ヨーコさんという方。「spoon」とかの写真もやってる方で、Sleepの大森さんと写真を撮ったりしてる方なのでした。あらま、上手い人ってわかっちゃう。僕には撮れないなぁ、これ。シベリア鉄道篇も今月出るみたいだし・・・かっこいいなあ。
- 2007/09/16(日) 12:09:15|
- 仕事の覚え書き。
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
今日はHIBINOさんで製作はGASの「ロリ妻。(仮題)」撮影。
本物の人妻「南雲ひな」さんの初めての撮影です。
ロリです。可愛いです。旦那さんが羨ましい・・・。
久々の撮影なので頑張りました。次の予定はありません。
営業しなくちゃ。
テーマ:AV監督日記。 - ジャンル:アダルト
- 2007/09/15(土) 16:21:26|
- 仕事の覚え書き。
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0